英語のことわざ

Live and let live.
自分も生き、他人も生かせよ。

[意味]

live ( your own life ) and let ( other people ) live ( their own lives )と( )を補えば「自分自身の生活をし、他人の生活も尊重しなさい。」の意味になります。

中々意味深い諺です。 「人は人、自分は自分」という態度、つまり「わが道を行く」という意味や、「他人を大きな包容力で受け入れる」という意味に使われます。


[ENGLISH PROVERBS EXPLAINED]

Ronald Ridoutの"English Proverbs Explained"には次のように記されています。

Other people have much right to live as we have, and all of us have fallings, so to remain on friendly terms with our neighbours, we should overlook their shortcomings in the hope that they will overlook ours.

(私たちはお互いに生きる権利があり、また人生の浮き沈みはあるのだから、隣人とは仲良く接し、お互いの欠点を認め合わなければならない。)

これからすれば「世の中は一人では生きていけない。持ちつ持たれつだ。」の意味が強くなります。


[人類みな兄弟]

これにあてはまる日本の諺や四字熟語を思い浮かべてみたのですがなかなか思い当りません。「共存共栄」とも違うし、、、

やっと思い当ったのが、日本船舶振興会の故笹川良一氏の「人類みな兄弟」です。年配の方はCMでご存知ですね。隣人を大切にという意味において、これはぴったしだと思うのですが、「人類みな兄弟」は諺じゃあないですね。

(などと考えて、改めてCMを見たら、少し記憶違いでした。)


[Live and let die]

 私が1970年代にイギリスに遊学していた時に上映されていた映画の原題でもあり、また、その時ヒットしていたポール・マッカートニーのヒット曲でもあります。まだロンドンに着いたばかりで、右も左もわからず、英語も全く話せず、この歌をポールマッカートニーが歌っていることも知らずにいたのですが、巷にはこの歌が流れていました。ピカデリーサーカスではこの映画が上映されていました。映画は「007死ぬのは奴らだ」ですが、この諺”live and let live”をもじったものだとは全然知りませんでした。

この”Live and let die”は私が映画の原題を知っている数少ない題名の一つです。


[例文]

1. I don't care what they do! Live and let live, I always say. Your parents are strict. Mine just live and let live.

(彼らが何をしようと構わない。人は人自分は自分だ。あなたの親は厳しかったけど、私の親は私任せだといつも言っているでしょ。)

2. I firmly believe in live and let live, and if people don't rob, cheat or beat their wives, I have no complaints.

(私は人には包容力をもって接することをかたく信じています。もし人が盗みをしたり、騙したり、妻をたたいても不満はいわない。)

例文からすると「人類みな兄弟」ともちょっと違うようですね。

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