英語のことわざ
Even Homer sometimes nods.
弘法も筆の誤り。
[意味]
偉大なギリシャの詩人ホーマーでさえも、ついこっくりして、うとうとと眠ってしまうことから、名人も失敗はある。常に完璧である人はいないという意味。
[出典]
ローマ帝政初期の詩人ホウチウスの言葉
[例文]
' I've done that trip twenty times or more.
I know every inch of the road.
You' d hardly believe it, but today I took a wrong turning and lost myself.'
'These things do happen.
Even Homer sometimes nods.'
そこにはもう20回以上も行っていて、その場所のすみからすみまで知っている。
ところが、信じられないことに、未知を間違えて迷子になったんだ。」
「よくあることだ。弘法も筆の誤まりというからね。」
[類似諺]
この諺は他に
To err is human (to forgive, divine).(間違えるのは人間、許すのは神)
No one is infallible.(間違えない人はいない)
Nobody is perfect.(完璧な人はいない)
等ありますが、むしろ日本語のほうがはるかに多いようです。
思い出すままにならべて見ますと 「猿も木から落ちる」
「弘法も筆の誤まり」
「河童の川流れ」
「上手の手から水が漏れる」
と出てきます。
ギリシャ時代のホーマーのことを述べているのですから、「弘法も筆の誤まり」が一番日本語の諺にあっているように思われます。
[語句]
divine 神の
infallible 間違えのない
nod 居眠りをする
nod には「うなずく」のほかに「うとうとする」という意味があります。
「ホーマーがうなずく。」のに、なんで「猿も木から落ちる」という諺になるのか、釈然としなかった記憶があります。やはり、英単語の意味は2つ以上憶えておかなければだめですね